イベントの詳細 |
手賀沼でも1970年後半には、密放流による拡散で、すにブラックバスは見られるようでしたが、その後の都市化により、昭和49年から27年間も日本一汚い湖という汚名を着せられ、又バスも住めない沼といわれてきていました。しかし近年北千葉導水事業や流域上げての水質浄化運動により、ワースト1ではなくなりました。昨年生物多様性研究会が主催した親子自然観察会では、思いがけずたくさんの在来の小魚達を確認することが出来ましたが、皮肉なことにブラックバスの群れも確認しました。今後爆発的に増える危険性もあることを、漁協や地元の市民団体にお知らせしたところ、バス駆除賛同の声に後押しされて、今回のイベントを立ち上げることになりました。
4月22日〜6月14日までのほぼ二ヶ月間、伊豆沼で開発された人工産卵床30基を、手賀沼に流れ込む大津川河口付近に設置し、週2回見回り観察を続けました。
結果5月30日にはバス稚魚の捕獲に続いて、6月10日に1回だけではあったものの、人工産卵床にバスの産卵の誘致に成功し、手賀沼においてブラックバスが繁殖していることを確認しました。今後の課題として、バスの繁殖場所を絞り込むことが出来れば、効果的な駆除が行えるものと思います。
また人工産卵床の見回り観察時、在来の魚たちのたくましい産卵行動を見ることができ、参加者たちに好評でした。
今のところ危惧されていたブラックバスの大増殖はなかったものの、徐々にその数が増えているのは事実ですから、在来種との均衡が崩れると、繁殖率が高く。餌となる小魚も豊富なため、爆発的に増える危険性はなくなっていないのも事実です。
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